こんな方に役に立つ!!
- YouTubeなどの動画編集を担当している方
- 話す内容が決まっている動画のテロップ作成をする方
- 曲の字幕をデザインしたテロップで作成したい方
使用するアプリケーション
- メモ帳(Windows)
- テキストエディット(Mac OS)
- Adobe Photoshop
- Adobe Premiere Pro
はじめる前に…
動画編集で作業時間がかかってしまうものと言えば「テロップ入れ」かと思います。
作業自体は、とても簡単ですが話す内容が多かったりトークのタイミングにテロップを合わせる作業というのが地味に時間がかかります。
しかし元々話す内容が決まっているものであればテロップ作成を簡略化することが出来ます。
Photoshopを持っている方であれば今回ご紹介する方法が使用出来ますので作業を楽にするためにもぜひ活用してください。
また、今回ご紹介する内容はPhotoshopで作成したテロップをPremiere Proで動画編集をする前提で考えています。
トーク内容をまとめる
動画内でテロップとして表示したいテキストを「メモ帳」または「テキストエディット」を使い1つにまとめます。
台本や曲の歌詞のように決まっているものであれば「メモ帳」または「テキストエディット」にコピーし動画内で表示したいタイミングごとにテロップにしたいテキストを改行してまとめていきます。
まとめ方の例
私の名前は、桃太郎↩︎改行
明日、鬼ヶ島へ鬼退治に行って来ます↩︎改行
たくさんの仲間を集めて↩︎改行
鬼を倒すぞ!!↩︎改行
表示したいテキストをまとめたら最初の行に変数を記入します。
今回の変数名は「momo」とします。
こんにちは↩︎改行
私の名前は、桃太郎↩︎改行
明日、鬼ヶ島へ鬼退治に行って来ます↩︎改行
たくさんの仲間を集めて↩︎改行
鬼を倒すぞ!!↩︎改行>
変数は、この後Photoshopで使用することになります。
テロップにしたいテキストと変数の入力が終わったらファイル/名前を付けて保存を押しテキストデータを保存します。(今回は、「momo.txt」にしました。)
Photoshopを使ってテロップをデザイン
.txtが完成したらPhotoshopを使いテロップの型となるテンプレートを作成していきます。
今回はYouTubeに動画を投稿する前提で「1920*1080」で新規ドキュメントを作成します。
プリセットの詳細
- 幅:1920
- 高さ:1080
- カンバスカラー:透明
今回はテロップのデザインがメインではないのでシンプルなデザインのテロップを作成していきます。
ここはダミーテキストで良いので「横書き文字ツール」を使い「中央揃い」でテキストを入力しテロップを表示したい部分に配置します。
テロップテンプレート
- テンプレートのテキストは好きな文字で「OK」
- 必ず中央揃いでテキストを入力
- フォントサイズはお好みで
- テキストのデザインはレイヤースタイルで変更
- 配置する場所は中央の下より
これでテロップの型となるテンプレートは完成です。
変数を定義しテロップを自動生成する
先ほど作成したレイヤーを選択し、イメージ/変数/定義を選択します。
変数というダイアログボックスが表示され「テキストの置き換え」にチェックを入れ名前を「momo」と入力し「OK」をクリックします。
「テキストの置き換え」で入力した名前は.txtで宣言した変数名になります。(今回は「momo」としています。)
次にイメージ/変数/データセットを選択します。
変数というダイアログボックスが表示されるので「読み込み」をクリックします。
データセットの読み込みというダイアログボックスが表示されるので「ファイルを選択」で作成した.txtを読み込みます。(今回は「momo.txt」を読み込みます)
読み込み後「既存のデータセットの置き換え」にチェックを入れ「OK」をクリックします。
以下の手順をすることで実際に作成した.txtが読み込まれテロップが作成されているかを確認できます。
「プレビュー」にチェックを入れ「データセット」の横にある「矢印」をクリックすると作成した.txt内のテキストに切り替わると思います。
もし、文字化けしてしまっている場合は、データセットの読み込みの際エンコーディングを「自動」から「UTF-8」に変更することで文字化けが治ります。
文字化けもなくプレビューで確認後「OK」をクリックしテロップを書き出します。
ファイル/書き出し/データセットからファイルを選択します。
データセットからファイルを書き出しのダイアログボックス上で「保存オプション」でファイルの保存先を指定し「ファイルの名前」から書き出すファイルの表記方法を変更することができます。
今回は、デスクトップ上にテロップというフォルダーを作成しその中に書き出したいと思います。
ファイルの保存先と名前が決まったら「OK」をクリックし実際に指定した先にファイルが保存されているか確認してください。
書き出したファイルをPhotoshopで開いてみると.txtで入力したテキストが1つ1つ.psdのデータとしてテロップが完成していると思います。
この.psdデータを動画編集しているpremiereファイルに読み込むことでテロップとして使うことができます。
サイズや色を変更したい場合はpsdデータなのでPhotoshopを使いデザインを修正することができます。