OBSを使っていると、「こんな機能があったら便利なのに」と感じることはありませんか?
たとえば、タイマーを自動で動かしたり、自分専用の操作パネルを作ったり、配信をもっと快適にする仕組みを追加したいと考える人も多いはずです。
そんなときに思い浮かぶのが「プラグインの自作」ですが、実はOBSを拡張する方法はそれだけではありません。
Pythonを使ったスクリプト機能、HTML・CSS・JavaScriptで作るカスタムブラウザドック、そしてC++による本格的なプラグイン開発など、目的に応じて選べる複数の方法があります。
この記事では、OBSの機能を自作したい人に向けて、「Pythonスクリプト」「ブラウザドック」「C++プラグイン」の違いを分かりやすく解説していきます。
これからOBSを自分用にカスタマイズしていきたい方は、まずは全体像を掴むところから始めてみましょう。
OBSを拡張する方法は1つではない|主な3つのアプローチ
OBSの機能を自作したいと考えたとき、「プラグインを作るしかない」と思っていませんか?
実はOBSには、目的や難易度に応じて選べる複数の拡張方法が用意されています。
そのため、いきなりC++でプラグイン開発に挑戦しなくても、自分のスキルや作りたい機能に合わせて段階的にカスタマイズしていくことが可能です。
たとえば、「ちょっとした便利機能を追加したい」のか、「操作しやすい専用パネルを作りたい」のか、それとも「OBSそのものに新機能を追加したい」のかによって、選ぶべき方法は大きく変わります。
OBSの拡張方法は、大きく分けて次の3つに分類できます。
Pythonスクリプト|手軽に機能を追加できる拡張方法
Pythonスクリプトは、OBSに簡単な機能や自動化処理を追加したいときに最も手軽に使える方法です。
特別な開発環境を用意しなくても動作させることができ、タイマーの作成やテキストの自動更新、特定の条件での処理実行など、ちょっとした便利機能を作るのに向いています。
「まずは自作で何か動かしてみたい」という人にとって、最初の一歩として非常に扱いやすいのが特徴です。
カスタムブラウザドック|見た目付きの操作パネルを作れる
カスタムブラウザドックは、HTML・CSS・JavaScriptで作成したページをOBS内に表示して使う拡張方法です。
ボタンや入力フォーム、レイアウトを自由に設計できるため、自分専用の操作パネルや配信補助ツールを作成することができます。
Web制作の知識があれば比較的取り組みやすく、「見た目」と「操作性」を重視したツールを作りたい場合に適しています。
C++プラグイン|OBS本体に機能を追加する本格的な拡張
C++によるプラグイン開発は、OBSそのものに新しい機能を追加できる最も高度な拡張方法です。
新しいソースやフィルタの追加、独自の処理の実装など、OBSの内部に深く関わるカスタマイズが可能になります。
そのぶん開発難易度は高くなりますが、自由度が非常に高いため、本格的にOBSを拡張したい場合には最終的に選択肢となる方法です。
Pythonスクリプトでできること

Pythonスクリプトは、OBSに手軽に機能を追加できる拡張方法です。
複雑な環境構築が不要で、比較的シンプルなコードで動作するため、OBSを自作でカスタマイズする最初の一歩として非常に適しています。
特に「ちょっとした便利機能」や「自動化処理」と相性がよく、アイデアをすぐに形にしやすいのが特徴です。
メリット
- 導入が簡単で始めやすい
- Pythonの知識があればすぐに開発できる
- 少ないコードで動作する機能を作れる
- OBSのイベント(開始・停止など)と連動できる
- 試作やアイデア検証に向いている
デメリット
- UI(見た目)を自由に作るのが難しい
- スクリプト設定画面内での操作が中心になる
- 大規模な機能や高度な処理には向いていない
- 処理が重くなると安定性に影響が出る場合がある
具体例
- カウントアップ・カウントダウンタイマー
- テキストの自動更新(例:経過時間表示)
- 配信開始時に特定の処理を自動実行
- ホットキー連動の簡易機能
- 外部データを読み込んで表示する簡易ツール
カスタムブラウザドックでできること

カスタムブラウザドックは、HTML・CSS・JavaScriptで作成したページをOBS内に表示して使う方法です。
見た目や操作性を自由に設計できるため、ボタン付きの操作パネルや視覚的に分かりやすいツールを作るのに向いています。
「使いやすさ」や「デザイン」を重視したい場合に非常に相性の良い方法です。
メリット
- UIを自由にデザインできる(ボタン・レイアウトなど)
- HTML/CSS/JavaScriptの知識がそのまま使える
- 視覚的に分かりやすいツールを作れる
- 配信中に操作しやすいインターフェースを構築できる
- ローカルでもWebでも動かせる
デメリット
- OBS本体の深い機能には直接アクセスできない
- 単体では制御できる範囲に限界がある
- PythonやWebSocketなどと組み合わせる必要が出る場合がある
- 通信処理を理解する必要がある場合がある
具体例
- 配信中に使う操作パネル(シーン切り替え補助など)
- タイマー付きコントロール画面
- メモ・カンペ表示ツール
- コメント連動の簡易表示UI
- 自分専用のダッシュボード
C++プラグインでできること

C++によるプラグイン開発は、OBSそのものに新しい機能を追加できる最も自由度の高い方法です。
新しいソースやフィルタの追加、独自機能の実装など、OBSの内部に直接働きかけることができるため、本格的な拡張が可能になります。
そのぶん難易度は高いですが、「OBSにない機能を作りたい」という場合には最終的な選択肢となります。
メリット
- OBS本体レベルで機能を追加できる
- 新しいソース・フィルタ・出力機能を作れる
- 高速で安定した処理が可能
- 自由度が非常に高い
- 他の方法ではできない拡張が可能
デメリット
- 開発難易度が高い(C+++OBSの理解が必要)
- 開発環境の構築が必要
- ビルド・デバッグの手間がある
- 初心者にはハードルが高い
- 修正・更新にも時間がかかる
具体例
- 新しい映像ソース(例:独自キャプチャ)
- 独自フィルタ(エフェクト処理など)
- 配信・録画機能の拡張
- 外部ツールとの深い連携機能
- OBSのUI自体に新しい機能を追加
どれから始めるべき?
ここまで「Pythonスクリプト」「カスタムブラウザドック」「C++プラグイン」の3つの方法を紹介してきましたが、実際に「どれから始めればいいのか」と迷う方も多いと思います。
結論から言うと、最適な方法は「何を作りたいか」と「現在のスキル」によって変わります。
ただし、多くの人に共通して言えるのは、いきなりC++プラグイン開発から始める必要はないということです。
まずは手軽に試せる方法から始めて、必要に応じてステップアップしていくのがおすすめです。
とにかく手軽に何か作ってみたい人
まずは「動くものを作ってみたい」「小さくてもいいから自作したい」という方には、Pythonスクリプトがおすすめです。
環境構築のハードルが低く、比較的シンプルなコードで動作するため、短時間で成果を実感しやすいのが特徴です。
タイマーや簡単な自動化など、実用性のある機能をすぐに作れるため、最初の一歩として非常に相性が良い方法です。
見た目や操作性を重視したツールを作りたい人
「使いやすい操作パネルを作りたい」「ボタンや画面を自由に設計したい」という方には、カスタムブラウザドックがおすすめです。
HTML・CSS・JavaScriptを使ってUIを自由に作れるため、自分専用の配信コントロールパネルや補助ツールを作成できます。
Web制作の経験がある方であれば、比較的スムーズに取り組める方法です。
本格的にOBSを拡張したい人
「OBSにない機能を追加したい」「本格的なプラグインを作りたい」という方は、C++プラグイン開発が選択肢になります。
自由度が高く、OBSの内部に直接機能を追加できるため、最も強力な拡張方法です。
ただし難易度も高いため、Pythonやブラウザドックで仕組みに慣れてから挑戦するのがおすすめです。
おすすめのステップアップの流れ
初心者の方は、以下のような流れで進めていくと理解しやすくなります。
- Pythonスクリプトで簡単な機能を作る
- ブラウザドックで操作しやすいUIを作る
- 必要に応じてC++プラグインに挑戦する
このように段階的に進めることで、無理なくOBSの拡張スキルを身につけることができます。
まとめ
OBSの機能を自作したいと考えたとき、拡張方法はひとつではありません。
手軽に始められるPythonスクリプト、見た目や操作性に優れたカスタムブラウザドック、そして本格的に機能を追加できるC++プラグインと、それぞれに明確な役割があります。
大切なのは、「どれが優れているか」ではなく、「自分が何を作りたいか」に合わせて選ぶことです。
まずは小さくてもいいので実際に作ってみることが、OBSをより便利に使いこなす第一歩になります。
自分に合った方法からスタートして、少しずつできることを広げていきましょう。
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